腹痛のKさん、結局は「お宅、どなた?」の医者にかかってひとまず落ち着いたものの、また翌日になると苦しみだした。 連休最終日で、かかりつけの医者は休み。今度こそ救急車を、とすすめる奥さんに、Kさんは「やだ」。 ほかに打つ手も思いつかず、奥さんはまた“休日当番医”に電話した。前日の教訓を活かし、今度は真っ先に名のることも忘れなかった。 電話の相手が医者だと確かめて、簡潔・手短に症状を説明しだした奥さんだが、相手が「あのさぁ」とかったるそうにさえぎった。 「要点だけいってくれません? こっちは忙しいんだから」 なによ、その言い方、と鼻白んだ奥さんだが、ぐっと抑えて「じゃ、先生に直接診てもらったほうがいいんですね」と聞いた。 すると「来たいなら来れば」と、しれっとした言いよう。 誰がアンタのところになんか夫を頼むもんか!――憤然と電話を切った奥さんだった。